故障の原因の半分はここにあたります。電動工具は電気をつかって仕事をしてもらう道具です
が、その電力が足りていないことが多いのです。コンセントにプラグを差込みさえすればどれだ けでも電力は得られると思いがちですが、コンセントひとつからえられる電力、アンペア数は 15Aほどです。つまりそこからつかえる電動工具はたいてい一台だと考えてください。さらに電 工ドラムですが、これは巻いたままで使うとせいぜい5Aしか電流がながれません(詳しくはホン トのはなしコーナー)なのでたとえ5mあれば届くところでの作業でも30m(または50m)全部ほ どかないといけないのです。もちろんほどいたとしても電工ドラムから使える電動工具は一台と 考えてください(小さい工具や小さい投光器なら大丈夫です、合計で15Aをこえなければ)。さて 電力が不足した電動工具はまずモーター部分が熱をもちます、そして次にカーボンブラシがそ の熱で溶けモーターがまわらなくなります。しかしモーターが焼けるより先にカーボンブラシの ほうがダメになってくれれば幸運です。カーボンブラシは左右あわせて¥300ほどなので簡単に なおせるからです。ところがモーターまで焼けてしまうとこれは修理できない事もないのです が、修理代金が高くなってしまうのでむしろ新しい電動工具を買ったほうが良くなってしまいま す。
作業現場はいろいろな埃や削りカスがたくさんでます。これが工具のなかに入り込んで故障の
原因になってしまうことがあります。この埃を避けることは不可能なのですが、たとえばベアリン グなどは交換できることがあるので修理可能なケースもあります。
これは安い電動工具とそうでない電動工具の違いです。当店でもよく「¥2000のものと¥10000
のものの違いは?」と聞かれることがありますが、まさにそこが能力です。簡単に言ってしまう と力がどれだけ出せるかなどです。能力以上の仕事を無理にさせてしまうとこれもまたモータ ーが焼けてしまう原因になってしまうのです。安い工具が必ずしも悪いと言っているのではなく その容量の範囲内で使えばよいのです。ただし安価な電動工具は修理はほとんど出来ないと 思ってください(部品がなかったり、とりはずはずしができないなど)。また品質も一定でないの で原因不明の故障もたまにあるようです(粗悪品のようなもの)(当店ではもちろん良い電動工 具のみをあつかっております)
そのままです。形あるモノである以上さけれられません。がここもやはり安価品はどうしても使
っている部品、材質の耐久性が高くないので長く使うのは無理なようです。
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